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アルモドバルのディーバ、ペネロペ本領発揮の映画

ボルベールを観てきた。アルモドバルの映画を初めて観たのはキカ(93)だったけど、巻き貝ヘアやゴルチェの奇っ怪な衣装の事しか覚えてない(^^ゞ それを思うと、最近の作品は随分と“まとも”になってきたと思うが、それでも難解なストーリーや独特の映像に、好き嫌いがわりと分かれる監督かもしれない。けど私は大好きデス!

そんなアルモドバル2年振りの新作「ボルベール」ペネロペがスゴイ
です!オール・アバウト・マイ・マザーで、可憐なシスターを演じた面影はどこへやら。漂うどころじゃない熟れ熟れマンボ〜う〜♪てな熟女の色香がムンムン。役柄もあったけど、したたかで強いラテンオンナを奔放に演じててとても良かった。何でも逞しさを出すために「つけ尻」(どんなんや?!)をしていたそうな(笑)
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サハラでハリウッドに進出したはイイが、ボンドガールのような扱いでソレでイイのかペネロペ?!と憂いたけど、アルモドバルの手にかかるとまるで別人。あぁ、こんな存在感のある女優さんだったんだと感心。というかペネロペへの「アモ〜ル」が充ち満ちている。「彼女の谷間は最高♪」と言ったというアルモドバルは、あんなショットやこんなショットで、己のディーバを讃え上げている。

といっても決してペネロペの独壇場ではなく、登場する女性たちは誰もが印象的で素晴らしかった(特にお母さん!)大笑いするシーンもあるけど、実はとても複雑で哀しい話。

題名の「ボルベール 帰郷」には深い深い意味が込められているのだと、
TVに映っていたのが、なぜベリッシマだったのかと、席を立ってから思う。マトリョーシカのように次から次へと疑問が出ては氷解する、見終わってから誰かといろいろ話したくなる映画。

そして、映像はもちろん、音楽がいつもながらとても良いです。ペネロペが歌う“ボルベール”で、滂沱の涙を流していたのは友人だけではありませんでした。女性に是非見て欲しい映画デス。☆3っつ♪
by giova21 | 2007-07-04 22:00 | 映画なこと | Comments(0)

ラテンなジョバのお気まま日記♪


by giova21