ではっ!錫のぐい呑み、はりきって(?!)作っていきましょう♪♪
タイプが、お椀型とメガホン型(勝手に命名(笑) 2種類ある。
下にいくほどキュッとしまるメガホン型の方が難しいそうで、
でも、やっぱこのフォルムがいいな♪♪とメガホン型をチョイス。
これが「砂型鋳造」に使われるオイルサンドという特殊な砂だ。
独特の粘度があり、たいへんきめ細かい。
空気が含まれているように、握ってもフワンフワンしている。
なんかとっても変な感触で、子どもが喜びそうである(笑)
〈難易度0〉*5点満点
木枠の中央にぐい呑みと、錫を流し込むトンネルの型を置き……
〈難易度2〉
型が動かないようにオイルサンドをキュウキュウに詰め、
余分な砂をキレイに除いて、表面をならす。
〈難易度3〉
その後、ニョッキリ突き出ている“煙突”を、そぉ〜っと抜き、
木枠を上下逆さまにひっくり返す。
すると……こぅ〜なります。
粉砂糖のような白い物体は、型を抜きやすくするための打ち粉のようなもの。
それがわかりやすいように、オイルサンドに茶色い色がついてるんだそうだ。
ちょっと見、まるでティラミスのようだよね(笑)
〈難易度4〉
お次は、この上にもぅ1つ別の木枠をはめ込み、
同じように砂をキュウキュウ詰めてならして、またまた上下ひっくり返す。
今度は木枠が2段になって重いので、ここはかなりの難所。
ムリせず先生にやってもらってもオウケイ!
〈難易度特5〉
で、二段重になった木枠を、上下そぉおお〜〜〜〜っと外す。
奥の方、型から抜けて砂でできたメガホン型が出現すれば一応「成功」なんだけど、
手前(アタシの) は、型がくっついたまま!
型の周囲をコンコン叩いたら抜けるらしいが、叩きが弱かったのか、
2/3あたりで、砂型が割れてしまった。。。。。ぎゃ、ギャボ〜〜!!!!!!
→ 先生が修復してくれました。。((>_<))
しかしながら、型が埋まってても結局外さないとダメなので、どっちの作業もハードル高し!
〈難易度超5〉
次に中の型を抜いて砂型だけになった2つの木枠を、再び二段重にすべく“合体”させる。
つまり、凹型と凸型をくっつけるのだ。
水平にキッチリ降ろさないと砂型が崩れるので、
初心者ならずとも超ミッション・インポッシブル!!
ズレないように板を添えながら、3人かがりの必死のパッチ(笑)
後半になればなるほど難易度アップで、冷房効いてるのに汗タラタラです。。。
でも…ここまできたらゴールはもぅすぐ!
木枠を合体させてやっとこさ完成した鋳型に、先生が錫を流し込んでくれる。
砂で作った鋳型に、熱した金属を流し込むなんて何かフシギ!
流し込んだ錫が固まるまで、先生がデモンストレーション。
お玉ですくって広島焼きの生地みたくシャ〜ッと流すと、あっちゅう間に固まる。
思わずみんなで顔を見合わせ「ターミネーターみたいっ!!!」(笑)
この薄さならペロンとすぐ剥がせ、指で簡単に曲げれるほど柔らかい。
これは錫の融点が低いことと(約230度。鉄は約1500度)、
展延性があるから。
能作の名が広く知られるようになったといってもいいかもしれない。
金属の特性も知ると楽しいもんだ。
化学も物理も大嫌いっ!!!だったけど、今なら楽しく向き合えそう(^^ゞ
さて錫が固まったら、木枠からパッカ〜ン!と外す。
今まで大変な工程がいろいろあったけど“この瞬間”は間違いなく楽しい♪♪
きゃ〜〜産まれたよっ!!! ってな感じ。
がぁ〜〜アテクシの子どもったら、バリだらけ!
途中で割れてくっつけた跡もクッキリ残っている。。。
でもご安心なされぃ!
こんなに酷くても(!!) 全然全く修正できます。
根気よく磨いて、削って、磨いて磨けば……(笑)
それにだ。この時はみんなの中でアタシのデキが1番最悪だったンだけど、
今まで“無事故”で突っ走ってきた友人のモノは、見てくれ問題ないのに、
チェックとして水を注ぐとポタポタ「水漏れ」しているではないか。
ここまでくると修復もできず、残念ながらぐい呑みとして使えない。
今までの苦労は一体…と、ちょっとした悲劇である(>_<)
と、最後まで気が抜けないんだけど、それもまたドキドキ。
*不備が出た場合、予備のストックを渡してくれます。
さぁ〜気を取り直して化粧直ししていくよ!
純度100%の錫を使用する能作では、どっしり重量感のあるこのぐい呑みでさえ、
ニギ〜っと握ると、変形するほど。
だからペンチでバリを取ったり、サンドペーパー(研磨紙)で磨く事によって
意外とイージーに(?!)お色直しができる。
しかしながら、調子のって磨いてるとどんどん薄くなるし、
研磨紙の目が磨き跡となって残るから、目の粗さや方向性にも気をつけなければならない。
繊細で根気のいる作業だけど、みんな夢中でやってたほど楽しかったデス。
だってね、バリバリボコボコだったぐい呑みが、
どんどん滑らかに、キレイになっていくんだもん(//∇//)
砂目の跡をわざと残してもいいし、荒く研磨して模様をつけてもいい。
これぞ世界にただ1つの「My 錫のぐい呑み」じゃあ〜あ〜りませんかっ!!
最後は高台にコンコン♪と刻印してフィニッシュ!これも超タノシイ!!
磨き足りなくても、研磨紙を買ってきて自宅でやってもオウケイです。
この日は我々3人だけで、後も詰まってなかったので、
好きなだけどうぞ♪と、研磨に小一時間も費やすことができたのもラッキーだった。
HPには所用時間約90分とあるが、ぶっちゃけそれでは全然足りないと思うし。
とにかく言えることは……
むっちゃ難しいけど、むっちゃタノシイ!!!
次はアクセサリー作ってみる?と、早々に再訪話が出たほど。
お時間ある方は是非トライしてみて〜v