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フンデルトヴァッサーの世界へようこそ!舞洲スラッジセンター

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BBQの翌日。
フツ〜ならUSJ行くところだが、アタシは行きたかったのだが(笑)
諸事情がありまして「オトナの社会見学」となった(^^ゞ
でもこれが、とってもよかったのだ〜〜(//∇//)

以前偶然、舞洲に迷い込んだ時からいつか見学したいと思ってたし、
あの日は曇天、今日は雲ひとつない晴天だ。
フンデルトヴァッサーのアヴァンギャルドな色彩美が、青空の下で美しく映えている。

申し込みがギリになったので、
今回は下水処理センターである舞洲スラッジセンターへGO〜!!であります。




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天井の赤丸は日の丸国旗を現したものだろうか。
入口から既に氏の世界観が200万%発揮されてマス。

まず30分ほど施設の概要を職員さんから聞く。
詳細はコチラの記事を参照してもらうとして、
これがなかなかに面白く、興味深く聞かせてもらった。

お江戸より先にできた自慢の太閤下水や、汚泥を再生利用したスラグの驚異の吸水率とか、
直径4mの下水管は、ちょっとやそっとの大雨でも平気だとか、
固いゴム製のロケット弾を下水管の中に走らせて汚れを取るとか、
普段下水がど〜なってるのとか、考えた事なかったけど、
環境やエコや効率化などなど、いろんな事を考えて処理されてるんだと、すごく勉強になった。

といっても、これは大阪市内の話。
我々の中に誰も市内在住者がいないことに苦笑いしてたけど(笑)
自分の住む街がどうなってるのか、知っておかなきゃ!とも思った。




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というお話しの後は、お待ちかねの施設内見学だ。

いきなりビックリしたのは、まるでギャラリーのように
フンデルトヴァッサーコーナーが設けられてたこと。




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スラッジセンターのデッサン画をはじめ、
当施設とは関係ない氏の作品が飾ってある。

決して大きく取られたスペースじゃないが、
これが工場〜「下水処理センター内」にあるってことがスゴイ!(笑)
冷静に考えるとちょっと信じられないよね(^^ゞ




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もちろんちゃんと働いている人もいる。
彼らの仕事は、施設内のプラントがちゃんと稼働しているか管理することで、
24時間365日、こ〜やって計器とにらめっこしている。

そのほとんどは、メーカーから派遣された人たちで、
大阪市管轄のスラッジセンターではあるが、市の職員は両手で足りるほど少ないんだとか。

面白いのは、13時、昼休み終了時にウィンナワルツが流れること!
オーストリア生まれのフンデルトヴァッサーたっての指示なんだそうだ。
異国の地で故郷を想ったのかなと思うと感慨深いけど、ワルツですよ、ワルツ!
タイミングよく我々も聞いたんだが、も〜むっちゃ不思議な気分であった(//∇//)

曲名までわかんないけど、恐らくヨハン・シュトラウス1世じゃないかと。
しかもズンチャッチャ〜♪ズンチャッチャ〜♪と、4分間もあるのだ(笑)
お陰でゆっくり用意できると職員さんは笑ってたけど、も〜踊っちゃえよ〜(๑˃̵ᴗ˂̵)و





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お次は外に出る。
施設内部は、上記の管理センターをのぞけば、巨大なプラント機器が大半を占め、
我々が大好きなビール工場のような華やかさはナッシング!
だから、施設としての建物は、四角四面のコンクリの箱でもいいワケだ。

しかしそこは「あの」フンデルトヴァッサーである。
そこに人が関わる限り、無機質なモノにしたくないと、
壁面にわざわざ窓を設けている。

だからコレ、開かない窓…なんです。いわゆる飾り。だまし窓(笑)
そんな窓がスラッジセンターにはたくさんある。

でも、こ〜やって窓があるだけで、
あ〜中に人がいるんだな〜と、建物に生命が宿る気がしません?!

しかも!自然が作り出す造形をこよなく愛した氏の持論、
「自然界に同じモノは2つとない」から、
窓に柱、ひさしに至るまで、同じデザインは1つもない!のだ。
よぉく見れば、細部に宿るこだわりがわかるはずデス(๑•̀ㅂ•́)و✧




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ただの資材置き場にゴミ捨て場も、氏の手にかかればこの通り!(笑)

もぉ〜なんて贅沢!
きっと世界一、オサレなゴミ捨て場に違いない。うん。




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スラッジセンターのシンボルタワー。
陽光を浴びて青く輝くのは、ドイツから輸入した特製セラミックタイルだ。

おっそろしく費用がかかったのは(総工費900億!だそうだ(@▽@)
資材に妥協せず、国外から取り寄せたからだとも言われてるけど、
まぁ〜ホントによく作りました。作らせました、大阪市!拍手!




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ここで嬉しいサプライズ!
我々4人だけだったし天気がよいので、特別に屋上も案内してくれるとのこと。
ヤッタ〜ヤッタ〜♪♪

間近で見る金色ボールのデカイこと!!!
そしてこの金、ホンモノでっせ〜〜(๑•̀ㅂ•́)و✧
またまた贅沢、豪華!だからこの輝き、この美しさなのです。

あぁ〜でもきっと、もっと剥げてきた時、張り替えなんてしないだろうな、大阪市( ̄o ̄)




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下から見上げてたブルータワーが目の前に!
こ〜やって見ると、ますます頂上部が展望台になってるんちゃうやろか?って思う(笑)
そして…煙突壁面タイルには、意識的に雲のような模様を入れてるのがよくわかる。

で、その背後に……こんな金色屋根のモスクもあったんだね。




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此方に目をやれば、同じくフンデルトヴァッサーが手がけた
ゴミ処理場の煙突が、負け時とキラキラそびえ建っている。
あっちもいつか見学に行かなきゃね。

見学施設としてはゴミ処理場の方が整っているらしく、
見学者も多いと、ちょっぴり悲しそうに職員さんが言ってたけど、
そんなことないですよ!!スラッジセンターも十分、楽しめる、勉強になります!
ちなみに午前中にゴミ処理場、午後からスラッジセンターと回ると時間的によいらしい。




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こ〜やって約1時間半ほどの見学が終了!
見学には事前予約が必要だが、入口すぐのエントランス部分は、
開館時間内なら自由に入って見ることができる。

スラッジセンターに一体何本の柱が使用されてるのか「?」だけど、
ご覧の通り、1本1本全部違うデザインになってる!な、
フンデルトヴァッサーのデザイン画も展示されています。




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いきなり作業服な職員さんが出てきてビックリしたが、
いわゆる関係者用の通路扉も手抜かりない。
こんなポッピ〜POPな場所で働くってどんな気分なんだろうな(笑)





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そしてそして!トイレも忘れず入るべし!!




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もぉ〜ここ、プラント施設じゃないよね。
まるでアートミュージアム!
と、エントランスホールだけでもかなり楽しめる作りになっている。

けど、ここだけで素通りしたら職員さんが悲しむから、
是非予約して、内部見学や下水のお話しも聞いてくださいまし(^^ゞ




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そして…入口に掲げられているフンデルトヴァッサーからのメッセージ。

人間はその手で不当に犯し、破壊してきた自然を、あるべき姿に戻さなければならない。
私たち人間は、自然と調和して生きていかなければならない。
それが、より良く美しい世界を創り出すのだ。

奇抜でPOPなだけじゃない。
氏の作品の根底には、自然界には同じモノが2つとない。直線は存在しないといった、
自然界への畏怖と尊厳がこめられているのだ。




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by giova21 | 2017-10-12 23:06 | にっぽんの休日 | Comments(0)

ラテンなジョバのお気まま日記♪


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