奇才フンデルトヴァッサーの夢の城 舞洲ゴミ処理場
2016年 03月 29日
時系列的に後になっちゃったけど3月初旬、久っさしぶりにIKEAに行った帰り。ちゃんとナビを入れたはずなのに、なぜにこんな所走ってるん?ってな道に出た。とりあえずそんまんま車を走らせていたのだが、橋の向こうに金色に輝くタマネギを発見!思わず狂喜の雄叫びあげちゃった!!
そうだそうだ!アタシはずっとココに来たかったのだ!と。
ガウディに匹敵するほど感銘を受けたというのに、いつでも来れる距離感から、今の今までスッテンテンに忘れていた(^^ゞ 奇才フンデルトヴァッサーが手がけた〈舞洲ゴミ処理場〉である。
ひゃあぁあ〜ホントに写真で見た通りなんだ〜!!
って、当たり前なんだが、あまりに異質な建築だから、現物見るまでちょっと実感なかったのである(笑)
日曜で周囲の工場倉庫や会社は無人の静けさ。ただっ広い道路も閑散としており、だから余計、場違いなほどカラフルな建物が目をひく。まさに人口島にそびえ建つ夢の城だ。
スゲ〜スゲ〜!と、入れる所に入りまくる(笑)
いちお施設なので「内部」には入れないのだ。
自然の曲線を愛したフンデルトヴァッサーのこと。
この下、石畳な地表も大きくうねっている。
ランダムに、カラフルに散らばる窓から音楽が聞こえてきそう♪
ガラスはミラーガラスになっており、
いろんなモノが写り込んでは、また違う音を紡ぎ出す。
ゴミ収集車が入るゲート。
こんな場所なら、来るのが楽しくなっちゃうな、アタシなら。
見て見て見て!! 街灯もオサレ♪
まるでヨーロッパだねvv
でもでもでも…
見て見て見て!! 大阪市の市章、みおつくしマークが!!
なんかとってもシュール(笑)
なんとも「味」のあるレンガは (全てじゃないが) イタリア製らしい。
そして…このかあいらしい標識ってば、どうよ?!(≧▽≦)//
もてぃろん、鉄扉の1つも疎かにしない。
微に入り細にわたってフンデルトヴァッサーの美意識が詰め込まれている事にちょっと感動する(>_<)//
こちらはちょっと離れた所にある舞洲スラッジセンター(下水汚泥処理場)
あ、市バスが通ってるんだ!?と思うもすっごく違和感。なぜって、この一帯が他とは隔離された別世界になっているからだ。
晴天の下で見るのもキレイだろうし見てみたいけど、案外、小雨が降り、どんより薄曇りな天気が雰囲気づくりに一役買った…ってとこだろうか。
とにかく言えることは…
ココは オ〜サカじゃな〜いっ!!!! ( ✧Д✧)//
青色がとってもとってもキレイ♪♪
なんでも発色のキレイなセラミックタイルをドイツから輸入したそうな。
そして…街灯のデザインもちゃんと変わってのにも注目デスvv
根元は雨水が植栽に順繰りに注ぐよう螺旋状になっている。
フンデルトヴァッサーの建築において「自然との調和」は必要不可欠。ココは下水やゴミの処理所ではあるが、木々も多く建造物には植栽が多用され、奇抜なだけじゃなく目にやさしく映る。ちょっとした緑があるだけで、こんなに違うんだ…と思う。
こっちは金色の鯉が泳ぐ人工の小川があり(水むっさキレイだった!!) ちょっとしたミニミニ公園になっている。
グエル公園もかくや!というベンチもあり、次回はお弁当持ってゆっくり過ごしてみたいなぁ〜♪
スラッジセンターも舞洲工場も事前予約すれば内部見学ができるので、これも是非トライしてみたいところ。
駆け足見学だったけど、スゴカッタ〜!!!!!
こんなに大きく、見応えあるとは…ね。
ちなみに…
舞洲工場 デザイン料6600万円 総工費609億円。
スラッジセンター デザイン料6000万円 総工費900億円。
施設内の最新設備にも多額の費用がかけられているが、建築費用も結構したはず(笑) 税金のムダ使い!と批判も浴びたが、どっこいよくぞ作った!エライぞ!と、アタシは手放しで褒め称えたい!
しかもフンデルトヴァッサーをチョイスした事に瞠目する。そしてこの予算である。思い切ったな大阪市、やったな大阪市、とにかく…
スゲ〜ぞ!!オ〜サカ市!! ( ✧Д✧)//
大げさ?!に言えば建築界のピカソの大作がオ〜サカにある!って事だ。氏の手がけたゴミ工場はココを含め2つしかないし、日本にある氏の作品4つのうち、3つが大阪にある(キッズプラザ) これは全世界、全宇宙に対して誇っていい。うん。
フンデルトヴァッサーは両施設の完成を見る事なく2000年に没した。
そう…これは彼の遺作でもあるのだ。
盛夏になれば、植栽ももっと生い茂るだろうか。
人工島にたたずむ夢の城が、いつの日か緑の城になった時、氏はきっと天上で満面の笑みをたたえてくれるんじゃないかと思う。。。