2015 映画のこと Vol.12 ミケランジェロ・プロジェクト

ミケランジェロ・プロジェクト (アメリカ)






「あのヒトラーの絵」という先入観があったことは否めないが、なんかの本で彼の絵を見た時 (その絵はこの中にないがこんな感じ)、ちくとも心に響かなかった。

その後ナチスによって多くの美術品が強奪されたが、首謀者であるヒトラーを美の狂気に駆り立てたのは、青年時代の挫折も関係しているだろう。彼にもぅ少し才能があり、美術学校にも合格していたら、歴史は大きく変わっていたかもしれないと思うと、運命ってホント残酷だと思う。

さてこの作品。そんな「ナチス略奪美術品」を奪還するために奔走した実在の組織〈The Monuments Men〜モニュメンツ・メン〉の物語である。

さすがジョージ・クルーニーがメガホン取っただけあって、キャストもセットもこの上なく豪華だが、話の流れはう〜ん、って感じ(オシイ!!) が、歴史の陰で奮闘した“モニュメンツ・メン”にスポットを当てたのはジョージの慧眼であったと思う。



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作中登場した〈ヘントの祭壇画〉この絵大好き!



“モニュメンツ・メン”が救い出した美術品は約400万点にのぼり、その中には「最後の晩餐」「ひまわり」「モナリザ」など、そうそうたる名画も含まれる。ルーブルでモナリザが、ミラノで最後の晩餐が当たり前のように見れるのは、彼らが命を賭して名画を守ったお陰なのだ。ありがたくって涙がでる(TOT)// その事実を知るだけでもこの作品は観る価値がある。



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そして…

たまたま先日の朝日新聞に関連記事が掲載されていたのだが、ISの攻撃に備え、パルミュラの美術品を避難させた著名な考古学者が捕らえられた際、隠し場所を教える事を断固として拒んだため、斬首され吊されてしまった。

娘の名をパルミュラの女王ゼノビアと名付け、日本とも親交が深かったハーリド・アスアド氏もまた、偉大なる「モニュメンツ・メン」だったのだ。

胸糞悪い最低最悪な話だが、氏の志を受け継ぐ者が、いや…この際誰でもいいから「シルクロードの薔薇」と讃えられた美しい街、パルミュラをなんとか、ホントになんとか守って欲しいと願ってやまない。
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by giova21 | 2015-12-01 23:51 | 映画なこと | Comments(0)

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