2014 映画のこと Vol.14 めぐり逢わせのお弁当

めぐり逢わせのお弁当 (インド・フランス・ドイツ)






インド映画というと、ダンスに歌にアクションと、なんでもござれなエンターテイメント色が強い作品が多い。アタシはそんな“ボリウッド映画”が大好物!なんだが、本作はそれらの常識を完全に覆したね!

波ひとつない湖面にある時小石が落ち、3つ4つと波紋を起こす。静かに、大きく広がっていくソレは、しかし徐々に姿をなくし元通り静かな湖面へと戻っていく。猥雑でパワフルな街、ムンバイの片隅で起きた一瞬の小さな奇蹟の物語。そこにはダンスも歌もいらない。心のひだが織りなす心情だけで十分だからだ。

それを紡ぐアイテムが「お弁当」ってのがたまらなくナイス!日本人も弁当文化が深いから、相手を思いながら作る事や、蓋を取った時の楽しみ、残された時の失望感など、すごく共感できると思う。で、ムンバイには、1日20万個!ものお弁当を届け、回収することを生業とする「弁当配達人」が5千人!もいるのだという。

映画で見る限り、荷札もないのになんでちゃんと届くの?ってくらいアバウトだが (しかもその数、ハンパなく多いし) ハーバード大の分析によると、誤配送の確率はたった【600万分の1】だそうで、コレには心底驚いた!!! なんていうか、常人には理解できない特別なシステムで成り立っているに違いない。インド人ってばスゴすぎる!!

じゃなく…トンがった唐辛子ではなく、陰で味を調えるクローブのように後味に深い余韻を残す良作。ハリウッドがパクりそうなほどよく出きたお話だが、弁当文化がないUSAでは、この「味」は決して出ないだろう。

あと、主人公が作るお弁当〜家庭版インド料理が、ホント〜に美味しそうで、見終わったら絶対カレーが食べたくなるよ(笑)
by giova21 | 2014-09-17 23:54 | 映画なこと | Comments(0)

ラテンなジョバのお気まま日記♪


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