芸術の秋 1 カポディモンテ美術館展

小高い丘の上。ナポリの喧噪を一時忘れられる静かなロケーションにある
〈カポディモンテ美術館〜Museo di Capodimonte 〉
2度も訪れているのだが、なぜか記憶が薄い(^^ゞ 確かに覚えていることといえば、美術館前のピッツエリアのピッツアがバカウマ!だったこと。
ある意味情けない…(TOT)/

といっても、今夏行っても絵がなかったかもしれない。
我が日本に来てたんですね〜♪〈カポディモンテ美術館展〉

ラッキ〜♪な事に招待券をいただいたので、開展2日目!という早々に
京都文化博物館へ見に行ってきた。


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展覧会のメインビジュアルが
パルミジャニーノ〜Parmigianino
『貴婦人の肖像(アンテア) 』Il Ritratto di donna〜Antea だったから諦めてたけど、やっぱりカラヴァッジオは来てなかった。

そ〜いえば、2回行って2回共、修復中で彼の画を見れなかったんだ…(TOT)/ 美術館の至宝ともいえる絵はそうそう貸してはくれないのだ。これはもぅ1度行かなくっちゃ。

しかしこの画も、とても美しくたいへん素晴らしかった♪

136×86cm という大きな作品だったことも一安心。だってね、実物が単行本サイズでビックリ&ガッカリ…ってこともたまにあるから(笑)

でかければイイってもんじゃないが、ど〜ん!とポスターに使用されてて、あれま!こんな小さいの?ってたら凹むじゃない?





マニエリスムを代表する画家パルミジャニーノ。今回ちくと調べてみたのだが、すこぶるつきの美男子だったそうで、代表的な自画像〈左:凸面鏡の自画像〜ウィーン美術史美術館蔵〉は、己の技法と美貌をブイブイいわして、まこと端正な仕上がりとなっている。

が、後年、錬金術にハマり精神を病んだといい、亡くなる前に描かれた自画像はご覧の有様。結局40を迎えることなく早逝した。


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老いさらばえ醜くなっても画家としては描かずにはいられないのだろうか。レンブラントの自画像同様、人生の悲哀を垣間見るようで興味深かった。あ、もちろん、上のアンテアは凸面鏡の自画像と同じ20歳過ぎ、この世の春を謳歌していた頃の作品である。




そうそう!これあったよね〜見たよね〜♪と、目にした途端思い出した。グイド・レーニ〜Guido Reniの『アタランテとヒッポメネス〜Atalanta e Ippomene』同じ画がプラド美術館にもあるらしく、どっちで見たのかは「?」だが(^^ゞ

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美しいアタランテをめとるには、彼女との「駆けっこ」に勝たなくてはいけない。そう_アタランテはとっても足が速いのだ(笑) 列なす求婚者が敗れ続ける中、名乗り出た青年ヒッポメネス。彼は女神ヴィーナスから黄金のリンゴを3つ渡されていた。「抜かれそうになったらこれを落としなさい」と。
アタランテはキラキラ光る黄金のリンゴの誘惑に負けて、ヒッポメネスは見事「駆けっこ」に勝利する…というギリシャ神話の一場面を描いたモノ。

既に2つ持ってるから最後の1つ。ゴールは間近!と、背景を知ってると面白い。暗闇に浮かび上がる白い肢体は躍動感に満ちていて、構図も実に印象的。好き嫌いはともかく、一度見たら忘れられない画のひとつだと思う。





最後もぅ1枚。カラヴァッジオと見紛うが如く迫力の1枚。アルテミジア・ジェンティレスキ〜Artemisia Lomi Gentileschi の『ホロフェルネスの首を斬るユーディット』

びっくりしたんだが、この画家、アルテミジア・ジェンティレスキとは女性なのだ。当時、女性画家がいたって不思議じゃないけど、恥ずかしながら全く想像だにしなかった。知らなかった。こんな優れた画家がいたんだね〜

しかしながら、絶対的男性社会である絵画界においてその地位は極めて低く、オマケに師匠にレイプまでされてしまう。そこで「この画」である。

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ユーディットがホロフェルネスの首をかっ切る場面は、多くの画家が好んで取り上げる題材であるが、不当に扱われる自分自身_女性を、アルテミジアはこの画に投影している…と言われている。

たとえばカラヴァッジオのソレは、ユーディットだけが首を切っているが、彼女の画は、側めの侍女も「手を貸している」。こういった表現は当時とても斬新だったらしいが、彼女の心理としては、このヤロ〜!だったに違いない。ウフィツィ美術館にもよく似た構図の同じ『ホロフェルネスの首を斬るユーディット』があるが、こちらも侍女はむんず!と男を押さえつけている。いや…わかるよ、その気持。

彼女の作品なのに、別の「男性画家」がサインを入れたり、能力がありながら女性ということだけで差別され不当に扱われた時代を激しく生き抜いたアルテミジア。なんかね、興味沸いてきました。


いやはや、イタリア絵画って久しぶりに見たからコ〜フン&長々しちゃったよ(^^ゞなぜかこの日はガラガラ!で、ゆっくり回れたのも◎だった。他にもイイ画あります。12/5まで。
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Commented by Gianna at 2010-10-17 17:28 x
私も東京に行ってた際にタダ券(招待券って言えって?!)もらって見に行きました。
アルテミジアが女の人って知ってましたが、そんなストーリーがあったとは!!さすがジョヴァさん、勉強になります (*^o^*)
私はカポディモンテ美術館にまだ行ったことがないので(ナポリで何をしていたんだろう、私・・)、次回チャンスがあれば行ってみたいなって思ってます。その前のピッゼリアの方が興味津々だったりもしますが(笑)。
Commented by ARIETE at 2010-10-18 10:52 x
来月の一泊旅行、この展覧会のために京都にしてもらいました~。カポディモンテ、タクシーで行ったなあ。ナポリではタクシー乗りまくりで、運転手にも散々口説かれたっけ。で、カポディモンテでは、荷物預かりの男の子に「日本に連れてって~」と、可愛くもないくせに甘えた声で言われたので、思い切りスルーしました。
カラヴァッジョなしかあ。まあ、運ぶ途中で傷がつくよりはいいか。いい絵はほんと、「拝みに」行かないとね。
彼女についての映画がタイトルもずばり「アルテミシア」ってあって、むかーし見に行ったよ。確か私たちがまだイタリア語をまじめに勉強していた頃。
やたら男性ヌードばっかり(それも性器アップとか)描いていて、かなり反骨精神のある女性って描き方でした。馬を描くのに夢中だったジェリコーも同時期に「ジェリコー・マゼッパ伝説」って映画があって、なんかこの二人は私の中では勝手に同志。
Commented by じょば at 2010-10-18 21:25 x
ちゃおちゃお!Giannaさん♪
これは伊国から書いてるの?その後お元気ですか?
ウフフ〜♪な写真見ましたよ〜〜〜vv
天気も良くて素晴らしいパーティだったようですね
魂だけ飛んでってアタシも一緒にお祝いした気分になりました(^^ゞ
ホントにおめでたぅうう!!ございます♪
ukoさんに会ったら写真見せてもらおっと (いいですか?(笑)

いえいえ…名前見ればわかるんですが
アタシなんか「女性」ってこと知りませんでしたから(TOT)/
それで興味が沸いてちくと調べてみただけ…なんデス (恥)
カポディモンテ行かれた時は是非行ってみてください♪
門のホント正面にあるピッツエリアですvv
Commented by じょば at 2010-10-18 21:38 x
ちゃおちゃお!ARIETEクン♪
今朝もY子に会って(最近よく会うの)
貴女は元気だろうか?と話していたところデス(^^ゞ
来月京都に旅行行くんだ?!
よい季節だから人も多いだろうけど楽しんできてねvv

映画「アルテミシア」そうそう!調べてて、
映画があったんだ〜ってビックリしたけど観に行ったんだ!!(笑)
どこで?大毎?祇園?三越?と、今は無き映画館がなつかしい……
監督も女性だから、女性のための〜的な
メッセージ色が強い作品になってたのでは?

キミも好き!って言ってたしマックィーンの
「ブリット」と「大脱走」観に行くつもりだったのに
気が付いたら終わってた……ショックだったよ〜〜(TOT)/
Commented by ARIETE at 2010-10-20 18:09 x
確かLOFTの下だったような… アート系といえばよく、国名に行ったことを、先日なつかしく思い出しました。
Commented by ジョバ at 2010-10-21 15:10 x
そっか〜伊語勉強してるときなら
とうに大毎とかなくなってるな(^^ゞ
アート系やってくれる映画館が少なくなったのは
シネコンの弊害だよな〜(TOT)/
by giova21 | 2010-10-10 23:49 | アートなこと | Comments(6)

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