2006 上海の旅 その9 同里見聞録
2007年 06月 20日
面積的には周荘より大きな町なのだが、その全景はいたって素朴。迷路のように入り組んだ周荘に比べると、道もゆったりしていて、大らかな佇まいを感じさせマス。
町一番の目抜き通り「明清街」。この名は、通りを明・清時代の雰囲気で統一されている事からきているらしい。
中になんかの?餡が入ってマス。甘さ控えめ。熱々をどうぞ♪
土産物屋をはじめ、住人が利用する日常店も多く並ぶ楽しい通り。田舎のおばあちゃん家の商店街のような「ひなびた感」がなんともイイ感じ。周荘ではバタバタ観光だったので、ゆっくり見て回れるのがウレシイ♪
古色蒼然としながら、しかし歴史を感じさせる秤があるお茶屋さんでお茶を買う。軽くて安価!お土産最適品だよね〜お茶って(笑)
明、清時代(日本では室町〜明治くらい)の古建築が多く残る同里(省クラス5。市クラス4、鎮クラスが35カ所あるという。でも“鎮クラス”ってちょっと笑) その中でも1922年築とされる「嘉蔭堂」▲。ひんやり暗い室内や高い天井に、当時の空気が未だ残っているかのようだ。100年前の木の階段をトントンと登れるほど保存状態が良い。
一番の観光名所、世界遺産でもある退思園は、住居も一緒になったすっごく広い立派な庭園。池の上に張り出すように作られ、建物が水面に浮いているかのように見える…のが特徴だそうだ(けど、実感できず(^^ゞ
大勢の観光客で、またまた橋の上は押すな減すな?の大混雑!(笑)なんとイタリア語が聞こえてきてビックリしたけど、圧倒的に多いのは中国人デス。
退思園を造ったのは軍人さんだったが、芸術に深い造詣があり、細部に渡り大変凝ったつくりとなっている。「退思園」の「退思」とは、“省みる心を常に持つ”という意味が込められているそうだが、軍人が権力に証して造ったような安っぽい豪華絢爛さが無いのは、この名が表しているのかもしれない。