去年行けなかったので、今年は気張って1日3本鑑賞。
それでは張り切って?!行きましょう。
歓びのトスカーナ 〜 La pazza gioia
邦題と映画祭のためにキャプチャーされた写真見ると
テルマ&ルイーズを想像するのは必然。
必ずしもハッピ〜な話ではなかったけど大好き!名作!
だからちょっと楽しみだった。舞台はトスカーナだし。
が、思ってしまったと書いてるように、良くも悪くも想像とは違う、裏切られる作品。
精神系の更生施設で出会った性格が正反対の2人が逃避行を続ける中、
相反しながらも友情を育み、生きる歓びを見つける。
2行で言うとこんなあらすじ。
2人共少々心を病んでいるので(特にベアトリーチェの妄想&虚言癖といったら!(笑)
言動が突飛だったり、周囲とうまくコミュできない。
その中で生まれる「笑い」もあり、事実笑える場面も多い。
けど、自身の問題にうまく向き合えないことに、
傷つき、後悔し、悩み、もがく姿の方が心に残る。
その点でテルマ〜より作品のコアがもっと深く、悲しい。
甘い甘いチョコの中に(作中での笑いの部分)
実は人生という苦いソースが詰まっていた…といったらいいだろうか。
でもね、これを上手に噛み砕くと、甘さも苦さもちょうどいい塩梅になる。
そんなエンディングが救いでもあります。
7月上旬より東京・シネスイッチ銀座ほか全国で順次ロードショーされる。
ご覧のように、数々の賞に輝いた良作でもあるが、ちょっと長いかな〜。