堺なお出かけ 1. 刑務所に行ってきましたvv
2014年 11月 08日
友だちがアタシ好みのステキなバッグを持っていて
「いや〜ん!それどこで売ってるの?」って聞くと、
『矯正展』で購入したのだという。
矯正展ってなに?!
それは……受刑者たちが作ったさまざまなモノ〜食品、生活雑貨、家具などを展示販売する展示会の事で、地元との交流も兼ねて年に1度、全国の主要刑務所で開催されるそうな。
へえ〜〜!!知らなかったよ。
じゃあ〜一度行ってみよかvv
すごく並ぶ!っていうから、まだテープカットもされてない9時半に (10時開場) 堺にある〈大阪刑務所〉へ。なんなんこの張り切りようは(笑)
と思ったら「並ぶ」のは「刑務所見学」の方だった…というマヌケぶり(^^ゞ やれ急げや急げ!と、怪しいオバハンたち、列へと急ぎます(笑)
刑務所なんて来るの初めてだけど、この大阪刑務所、結構な住宅街の中にあってビックリ!ご覧のように塀は高いが、所内を見下ろすようにすぐ近くに高層マンションが建っており、それっていいの?って感じ(^^ゞ
見学の前に説明を受けるのだが、支給されたビニル袋に「携帯と喫煙具」を入れるよう指示される。
これが「財布」じゃないところがむっさリアル!所内では現金より煙草1本の方が価値があるってことだよね?なんか映画みたいや!!と妄想が膨らむ (コラコラ!!)
分厚い鋼鉄製の正面扉がガガ〜〜!って開くと、人数点呼して、さらにもう1つの扉が開き、ようやく中に入れるという二重構造になっている。
↑↑門の形状が現物とちくと違うが、記憶薄し!ってことで(許!)
甲子園球場約3個分(だったかな?) という、西日本最大規模を誇るこの刑務所。その中で見れるのはほんの一部分だが、見学コースである作業所の外観といい内部といい、以前バイトしたことのある松下(現パナソニック) の工場とソックリ!で、軽くデジャブを覚えたほど(笑)
作業所はキレイに整頓されており(当たり前か)、WINはもちろんMACもあってビックリした!!! ここは刑務所内ですよ、って言われない限りどこぞの工場みたいで全く違和感がない。
がしかし、室内にあるトイレだけは壁面が大きなガラス張りになっていて“アサガオ”も丸見え状態なのが、ああ〜ム所なんだな〜って感じ。でもでも個室に入ったらどうするの?!だけど…ね(^^ゞ
この後運動場や、見る限りは快適そうな独房見本と、見る限りは美味しそうな3度の食事見本を見て終わり。見学者が多いからか、わりとアッサリサッサカと終わったが、約15分ほどム所入りして無事シャバに戻ってきましたvv
結構大規模なイベントで、受刑者が手がけた物以外にも、道の駅のように近隣で採れた野菜や果物を売る屋台や、軽食屋台、高校のブラバンも入って、我々が見学から戻ってきた頃にはすごい人で賑わっていた。
昨年はゲストとして松平健!が1日刑務所長を務めたそうだが、今年は〈マッサン〉の島爺役、高橋元太郎が来てました。友人たちは水戸黄門の「うっかり八兵衛や!」って騒いでたが、アテクシ黄門サマ見た事ないからわから〜ん!って言ったら仰天されたけど(笑)
所内見学も終わったし、後はお目当てのバック見つけよう♪♪と物色してたら、もぅ1つ大事なこと忘れてた!!
それはコレっ!!刑務所で作られたパン!
午前・午後各600個限定のレア商品である。これまた慌てて並びにいくと、所内見学とは比べ物にならないくらいの長蛇の列!!我々の時まで残ってるかな?! ってくらい、建物の回りを2重3重の人が並んでる。しもたしもた!これぞまさにうっかり八兵衛やんか!(笑)
なんでも所内にパン工場があるのは、ここ大阪刑務所、府中、愛知と、全国3ヶ所しかないそうだ。販売用に特別仕様されているワケじゃなく、受刑者が食べるパンとまんま同じ!ってとこがミソであるvv
看板の絵じゃ大きさがわかんないし、2個100円だからロールパンサイズを想像してたのだが…
で、デカ〜!!!!!!!!!
そ〜いや、さっき見た受刑者の朝ご飯見本ンとこにあったパンって、小さなフリスビーくらいのサイズだったしな(円形だった) 朝早くてお腹ペコペコだったから早速ひとつ食べてみようvv
1つは何も入ってないノーマルタイプで、もう1つはドライフルーツが入ってます。昔懐かしい給食のコッペパンみたいに、やわらかくやさし〜味。もちろんブーランジェリーなパンとは天地の差があるが、普通に素朴に美味しいパンでした。
このパンが2個100円なように、即売会で売られているものは市場価格からするとかなり安い。かといって物が悪いわけでは全くなく、家具なんて職人技が光る見事な出来映えで、材質・仕上がりからすると信じられないような値段なんだとか。デザイン的にも優れ物が多く、実際、多くの人が真剣に「商談」してたよ♪♪
ハイ!そしてコレがアテクシのお目当てのバックです♪♪
柔道着…っていったらわかるだろうか。刺し子の布でできたトートバックで、サイドにある「マル獄」マークに注目っ!!「はこだて」ってあるように、これは「函館少年刑務所」の受刑者が作ったその名も〈マル獄シリーズ〉なんでありますvv
全然知らなかったけど秘かな人気なシリーズで、他にも柿渋染めのキャンバス地バックや小物に紙モノなどいろいろあって、見てるだけで楽しい♪ってくらいよくできたシリーズ。結局この日、4人みんながバック買ったしね(笑)
「マル獄シリーズ」の他にも、横須賀刑務所製の〈ブルースティック〉も人気があるそうで、年に1度の矯正展をみなが思い思いに楽しんでおり、とても良い催しだな〜って思った。ム所でお勤めしてる人たちにもこの盛況ぶりを見せてあげたいけど、それよりまず、そこに入ったらアカンがな!ですね。
ちなみに刑務所作業品を扱うショッピングサイトもありマスよvv
さて…堺のお楽しみはまだつづく…