熊楠な和歌山へ その1.

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敬老の日ということで、ちょっくら親孝行(?!) 母親リクエストに応えて和歌山に行ってきた。なんでも以前バスツアーで〈コガノベイホテル〉に泊まったはいいが (イイ所泊まってるやん!!) 時間がなくて見れなかった〈南方熊楠記念館〉へ行きたいんだそうだ。

和歌山といえば熊楠!(笑) アタシも行ったことないからヨシヨシ♪と出かけたのだが、うへ〜白浜といってもこんな先っちょにあるんだ?!観光写真でよく見かける〈円月島〉がこんな所にあるなんて知らなかった!白浜は何度も来てるけど、こんな所まで来たの初めてデス(^^ゞ




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熊楠が愛した植物や木が生い茂る公園を抜けると現れる記念館は、つつましやかな佇まいで、館内の展示もいたって素朴である。

既に高校時代に熊楠に傾倒してた…と言う友人には心底ビックリしたが(笑) 恥ずかしながらアタシの熊楠デビューはかなり大人になってからで、それも「キノコな学者」くらいの知識しかなかった。が、その分、まっさらなオツムで彼に向かい合えたと思う(^^ゞ

いやぁあ〜〜スゴイ人だったのね!!

キノコな粘菌だけじゃなく、生物・植物学に地学、天文学に民俗学。歩く百科事典と言われた記憶力に、19ヶ国語を操る語学の天才。数々の奇行・蛮行があったにも関わらず、その才能に魅了された人物は、昭和天皇、孫文、柳田国男と、枚挙にいとまがない。

どんだけジーニアスだったか書き出したらキリがないんだが、学問的にどうの…という難しい話はわからないので、熊楠の人間性に触れた印象的なエピソードを書いておこうとおもふ。




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当時の昭和天皇 自身が生物学者であったこともあり、彼の話を聞きたい!と、陛下が来訪。熊楠は御前講義を行い、粘菌標本を進呈したのだが、標本といえど天皇献上品。フツ〜なら桐箱を用意するだろうに、ちょうどイイ大きさだから…と、なんと「キャラメル箱」に入れて渡したそうな(笑)

笑った〜〜!!!(≧▽≦)// スゴイぞ!熊楠!!!
天皇もお付きの人も目が「・」どころか、下に落っこちたに違いない(笑)

外面より内面〜勉学に励むことが何より良し!としたであろう熊楠らしい豪快な話ではないか。そんな彼をよく理解してた陛下。お咎めは一切なかったというが、後日、あのインパクトは忘れがたい…と語っていたそうな。

そのキャラメル箱(見本) も展示されているが、「あの」〈森永ミルクキャラメル〉 ってのもウケました(^^ゞ すごくリアルで。





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熊楠が逝った後、再度この地を訪れた陛下が、在りし日の彼を偲び歌った句が、歌碑となって記念館の入り口に建っている (撮り忘れたからサイトから拝借。スイマセン)

雨にけふる神島を見て 紀伊の国の生みし 南方熊楠を思ふ

今でもそうだろうが、官位もない一介の学者に天皇自らが歌を贈るのは極めて異例な事で、キャラメル箱事件も含め(笑) それだけ熊楠の事を敬愛してた事がうかがえる。う〜んエエ話や〜!って思いません??



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そしてもう1つ。

〈伯牙絶弦〉 という四字熟語がある。この言葉の由来となった故事から「音を知る友」イコール、真に心が通じ合う友の事を中国では「知音」 という。いわゆるソウルメイトってヤツですね。

ロンドンで熊楠と知りあい意気投合した孫文は、その後、危険を犯してまでも彼に会いに日本に渡ったという。その孫文が、ごくごく近しい人だけにしたためた言葉が、この「知音」である。熊楠はそのうちの1人でもあった。

孫文32歳、熊楠31歳。壮年真っ盛りの時に出会った2人がどんな化学反応を起こしたのかわからないが、多分それは、瞬時に燃え上がり、炎(ほむら) をたたせたのではないだろうか。

孫文と親交があったなんてもちろん知らなかったアタシ。知名度は恐らく熊楠より高いと思われる「あの」孫文のソウルメイトだったなんてちょっとビックリした。その知識だけじゃなく、わかる人にはわかる独特の魅力があったんだろうね、熊楠って。

大河ドラマになっても不思議じゃないくらい偉大な足跡 (と、奇行 (笑) を残し「知の巨人」とまで言われた人なのに、なんか地味なのが惜しい!でも記念館を見て思った。イギリスにアメリカの東に西、果てはキューバまで回った熊楠の生涯を追うには、製作予算が足りないのだろう…と(^^ゞ




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で、この記念館。場所柄、屋上に上がると、対岸50キロあまり先の徳島を臨むことができる。去年行った四国最東端の蒲生田岬 が、目の前遠くにあるのだと思うと、ちくと感慨深い。この日は真夏か!ってくらい良い天気で、海遊びしてる子供たちも大勢いたんだが、海の色もまだまだ夏だね♪

遊歩道もあり散歩もできるし、熊楠の勉強もしつつ絶景を眺めに来るのも悪くないと思うし、駐車場が無い高い!って苦労する白浜で、パーキングが無料!ってのはすこぶるナイス!(笑) ココまで来る人は多くないのだろう。人出も少ないし、こらあ〜穴場ですぞ!!
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by giova21 | 2014-09-18 18:18 | にっぽんの休日 | Comments(0)

ラテンなジョバのお気まま日記♪


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