新緑の但馬日帰り 4. 竹田城趾
2011年 05月 17日
朝来に来たら、生野銀山だけでなく、
もぅ1つ、是が非でも行っておきたい所があった。
駐車場に車を停め、急な山道を登っていく。
ズンズンズンズン登っていく。
しんどくて顔も上げれないけれど、
ふぅ〜と一息、目をやれば、ようやく城が見えてきたよ。
標高わずか353.7mながら、もっともっと高い所にあるような気がする。
遮るものない山頂を、風がぴゅうぴゅう吹き渡り、
盛大にかいた汗を心地よく冷やしてくれる。
天守閣も何もなく、ただ石垣のみが残る「竹田城跡」
よく晴れた秋口の早朝。
但馬地方の風物詩、朝霧が立ち上り、周囲を真っ白に覆う。
その中に現れる竹田城は、まさに雲海に浮かぶ天空の城。
あまりに幻想的な写真を見て以来、
いつか絶対行くのだ!と思っていたので、もぅバンザイ三唱である(笑)
むろん今は霧なんか出てないが、
萌え出でる五月の緑の中で、その姿は充分すぎるほど美しい。
なぁ〜んにもないけど、なぁ〜んにもないところがイイ。
主人公は石垣。ただそれだけ。
いいね〜シンプルで。
特徴的な石垣は「穴太 (あのう) 積み」と言われ、
自然石を極力そのまま使う積み方になっている。
恐るべし石のパズルだが、堅固で丈夫なことから、
安土城や姫路城も同じ穴太積みが用いられているという。
そして、
400余年の風雨に耐え、今でも見事に変わらぬ姿を残している。
本丸跡、天守跡といっても、札が立ってるだけ。
それでも周囲グルリと絶景パノラマで、
風に吹き飛ばされそうになりながら、しばし城主の気分に浸る。
いやはやコレは、難攻不落の山城だわい。
石垣以外は全て「無」のなかで、申し訳程度に木(桜)が植わっている。
しかし遠くから眺めると、このポチポチが実にいいアクセントとなって、
城跡のシルエットを彩るのである。
またその姿が、虎がふせているように見えることから
虎臥城 (とらふすじょう・こがじょう) とも呼ばれるそうな。
マチュピチュにもアンコールワットにも行ったことがないが、
遠い異国の古代遺跡を見ているような心持ちになる。
城跡という、とっても日本的な場所なのに。
米国人が来てて、ビックリしたけど、
彼らはそんな風_遺跡に感じたんじゃないかな。
それにしてもなんてツウな選択だろう!
オマケにサンダル履きだったし。よぉ登ってこれたな(笑)
城の全景を見るには対岸の〈立雲峡〉に行けばよいのだが、
後で知ってちくと涙。。。。。
コレは悔し紛れの部分パノラマ(笑)
雲海の時は、写真好きがこぞって集まるそうで、
しかも日の出前に現地集合!となるとかなりキツイ話になるが (寒いし)
美しい写真を見ていると、
がんばってみようかな?って気に「少し」なる(笑)
〈竹田城Library〉
〈図解竹田城〉
絶景ポイントでセミノールを食べ、ひと休み。
疲れた時の柑橘系はホントに美味しいけど、
ココでお弁当食べたかったな…と、山を後にする。
さて、1日の最後はお約束のコレ!で締めよう♪
とその前に、、、〈但馬のまほろば〉で買い物と食事をしてぇ〜
〈よふど温泉〉でお疲れさまでした〜♪ (幸)
夕焼け空に舞っていた鯉のぼりも、帰る頃は漆黒の闇に沈んでた。
そう…こっから帰らなくっちゃね… (TOT)/
どこでもドアがあればイイのに…と毎度思う、長っ尻の我々でした。