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こんな映画とあんな映画

いきなりソレはやってくる。
大地をなめる乾いた砂塵とは反対に、ヘルメットの中にこもる湿った空気。そこに流れる汗は暑さのせいでは、ない。

致死率が最も高いといわれる爆弾処理兵の過酷な「任務」と「現実」を、私たち観客は文字通り、息を飲んで見守ることになる。

ハンディカメラで追った映像があまりにリアルで、とてつもない緊張と恐怖感_を味わされる。それはまるでとびきりの恐怖映画のごとく…で、微動だにできなかったほど。見終わった後、心底ホントにドッと疲れてしまった。

コレは何十年も前の戦争のハナシでもなく、地球外生物と戦うハナシでもなく、今も彼の地で起きている現実なんだという怖ろしさ。何よりソレが一番恐かった。

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恥ずかしながらイラク戦争の事はよくわからない。不発弾処理=イラク人のためにやってる_のに、彼らの仕事は歓迎されてるとは思えない。あまつさえ命を狙われる始末。反対にイラク人は、手を上げる、携帯触ってるだけで銃を向けられる。なんかおかしい。

無知な故、見終わった後、いろいろいろいろ考えてしまった。普段と変わらぬはずの、ネオン溢れる通りの光景に、異様な違和感さえ抱いた。アカデミー受賞作という事を抜きにしても (こんな作品を女性監督が撮った…というのも驚き!女性初受賞もおめでとう! ) 一見の価値ある作品だと思う。



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気分を変えて………

クエイ兄弟ヤン・シュヴァンクマイエルナイトメアー・ビフォア・クリスマスなどなど、アタシは_ちょっとブラックな点も含めて_モーションアニメの作品が大好きだ。ピングー ウォレスとグルミットも、もちろんはずせない。

だからコレは見逃せません。 コララインとボタンの魔女




ダブルレンズの重みでクッキリ跡がつく_メガネしてる者には苦痛な3Dだが、少なくともカールじいさんの空飛ぶ家よりは、ずっと3Dの価値ある作品。POPでシュールで幻想的、ファンキーモンキー(?!)な映像が、とにかくキレイ♪CGとは違う、あったかみというか、重力感がイイのよね。

しかもコンセプトアートを担当したのは、日本人である上杉忠弘氏。同作品において彼は見事、アニメ界のアカデミー賞といわれるアニー賞最優秀美術賞を受賞している。

でもって、作業は全てメールでやりとりしたというのが、これまたスゴイ!も〜どこでも仕事できる世の中になってきてるのね。アタシも地中海の小島で仕事しようかしら(違!)

冒頭から予感させるダーク&ブラックな (チョコレートかいな!) 隠し味もピリリと効いたオトナなファンタジー。字幕が小さくて見にくいので、これから見る方は吹き替えをお薦めします。戸田恵子さんの魔女は文句なくビビれるはず!ですから(笑)
Commented by kayorin at 2010-03-24 20:35 x
私も見ました。ハートロッカー。アバターの元奥さんという女流監督と
いうことに興味がないと言えば嘘になりますが。(ミーハーです)
 見終わったあと「女やのに、女はほとんどでてけーへんやんか。」
と思いました。
 それとやっぱりアメリカ人は飽きもせず、戦争好きやねんなーと
実感しました。ドイツの次は日本。日本の次はベトナム。その次は
イラク。私には「戦争が好き」としか思えません。
そういう反戦メッセージを私はこの映画から感じました。
Commented by 21giova at 2010-03-25 18:14
kayorinさん、こんばんは〜♪
>>女はほとんどでてけーへんやんか
アハハ!!この映画については女性は無用ですよね
子供も「少年」だったし(^^ゞ

キャスリン・ビグローはとても60歳近くとは思えない美人さんだけど、骨太な画を撮る「おっさん」な監督だ…とどっかで読んだ記憶があります(笑)

どんなカタチでも戦争はイヤだな〜
こぅゆう映画はあまり観ないけど、でも見てよかったと思いました。
by giova21 | 2010-03-20 23:58 | 映画なこと | Comments(2)

ラテンなジョバのお気まま日記♪


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